■2001/01/17
[CLIE0044]4ヶ月過ぎし今日この頃
CLIEがそばにある生活が始まって4ヶ月が経とうとしている。発売当時は大騒ぎしていたのも今となっては懐かしく、すっかり落ち着いてまさに生活の一部になっている。このWebページの更新ペースが落ちてきているのも、決してmasazo.comの他のコンテンツ作成に忙しかったからでもなく、年末年始に掛けて猛威を振るった物欲ハリケーンによる金欠乏症のためでもなく、南の島のバカンスのためでもなく、その理由はCLIEとの共生における安定以外のなにものでもない。そして、人々はそれを一般的には「ネタ切れ」という言葉で言い換えられる。(笑)
このネタ切れ、もとい、この安定の中、CLIEで今はいったいどんな使い方をしているのか?という問いに自問自答してみたいと思う。そこから新たなる発見があり、よりすばらしい活用法が浮かぶかもしれないことを期待するものである。更新もしないのにカウンタがちょっとずつアップしていくのが締め切りに追われる3流小説家のようで、毎年同じネタが繰り返される某雑誌のコーナーと同じノリになるのは少々心痛いが、新年初めの定点観察ということで勘弁してもらいたい。なんたっていつのまにか21世紀が始まっており、新CLIEのうわさもチラホラ、そしてもうすぐ鉄腕アトムが生まれる世紀なのだ。(なんのこっちゃ?)
さーて、かのチャーチルのごとく。まずは短いパラグラフで結論からまいりましょう。
2000年でよく使ったものベスト10
- 手書きメモ(HandMemo)による発想メモ書き
- メモ帳による覚書参照
- ToDoListによるアクション管理
- スケジューラによる予定確認&出来事記録
- CrsMeDocによるWebコンテンツ&メールコンテンツ参照
- メモ帳+FireVeiwerによる宴会会場確認
- 和囲麻雀、GALAXによるリラクゼーション
- 標準辞書(英和、和英)による英文解読&英訳
- 電卓による割り勘計算
- PEMによる小遣い帳
それぞれコメントしよう。
1.手書きメモ(HandMemo)による発想メモ書き
一番使ったのは「手帳」としての用途だった。それも手書き。瞬時に書き留めるにはやはりこれが一番なのだ。旧ZAURUSはここがだめで使えなかった。新ZAURUSも・・・ハード的な速度はバカッ早になったのに、やっぱりソフトウェアの操作性がいまいちなのだ。しかし、Palmでも弱点はある・・・解像度の低さだ。せめて200×320は欲しい。160×160では手書きメモがよく解読不能な文字を書いているときがあるのだ。
2.メモ帳による覚書参照
テキストベースのメモ帳は偉大だ。整理と検索ができるからである。手書き手帳ではこうはいかない。という訳で、いろいろな覚書をいれている。海外旅行などではパスポート番号なんていれたりして。当然パスワードをかけて見えなくするようにしているが。さっと取り出して、ささっと確認する。しかし入力はほとんどパソコン上のPalmDesktopでやってしまう。こっちの方が早いからだ。パソコン上ならメールとかWebとかのキーワードもカット&ペーストできるしね。
3.ToDoListによるアクション管理
すべてのToDoを管理する、というよりは、「会社で家ですることを思い出した」「家で秋葉原の買い物を思い立った」などのように、「直近(今日、明日中)に現在位置とは違う場所で行うべき事柄を記述する」という項目を主に管理する。そのため、カテゴリを「TODAY(会社)」「TODAY(家)」「TODAY(店)」などのように分類し、そこに必要な項目をいれている。その場所についたとき、CLIEを見てやるべきことを確認するという訳だ。さらにちょっと未来のことは、「手配・購入」「トライ・検討」などのカテゴリで整理する。やるべき時がきたらやる場所ごとのTODAYのカテゴリに切り替えるといった運用だ。
4.スケジューラによる予定確認&出来事記録
[CLIE0011]でスケジューラは自作したい、といったがまだ出来ていない。これは今年中ぐらいの課題としておこう。とりあえず、HotDateを使っているが、やはりActionNamesにするかもしれず。会議などパソコンが無い場合はGraffitiでCLIE本体に入力したりもするが、CLIE本体ではほとんどビューアとしてしか使っておらず、入力はほとんどパソコンでやる。予定よりも出来事記録を重視している。これもパソコンでまとめ入力する。
5.CrsMeDocによるWebコンテンツ&メールコンテンツ参照
Palmを入手したら一番やりたかったこと。まさに通勤のお供だが、現在は通勤時間25分、そのうちCLIEを取り出せるのは15分ということで、ほとんどDocコンテンツを見る暇もない。ということで最近はあまり使っていない。また、メールマガジンなどはURLリンクに詳細情報が書いてある場合が多く、常時接続されているパソコンで見た方が効率がいい。さらに、MLなども画面の大きいパソコンのメーラーで多くの文字を表示できるので瞬時に有効な記事かどうか判断できる。そのため、もっぱらパソコンで確認している。決してDoc閲覧が劣っているという訳ではなく、ある程度まとまった通勤時間がある場合の、読みたい本が手元に無い場合に限られる使い方だという結論に達した。2月になるとオフィスが変わり、通勤時間が延びるのでまた使い始めることになるだろう。しかし、そのときはどのコンテンツをみるか再考が必要だな。なお、Webの切り出しはPiloWeb、メールの切り出しはBeckyToDocVer2用を使っている。
6.メモ帳+FireVeiwerによる宴会会場確認
年末は忘年会があり、宴会が多かった。ここ何年かの宴会のお誘いはメールでくることが多く、宴会場所の情報もメールで知らされる。ということで、このメールの文章の必要部分をメーラーからカット&ペーストして、PalmDeskTopのメモ帳にインサートしHotSyncする。これであっという間に店の情報が持ち運べるようになる。さらに、最近は店の地図のURLを地図サイトなどで検索しメール本文に記述するケースが多くある。こんなときは当該地図サイトを表示し、画像にマウスを置き、すかさず右クリックで「コピー」を選択。サイズが大きすぎる地図はレタッチツールなどでサイズ変更しておき、FireVeiwConverterを起動してクリップボード経由で地図をFireVeiwer形式に変換する。これでメモ帳のテキスト情報とFireVeiwerの地図情報が持ち運べるようになり、非常に楽になった。プリントアウトもコピーも再入力もいらない。
7.和囲麻雀、GALAXによるリラクゼーション
この2つのゲームソフトは偉大だ。最近はこれにFreecellなんかもインストールしてある。活字をみたくないとき、ぼーっとしたいときはこれらを立ち上げ、しばしゲームに興じる。
8.標準辞書(英和、和英)による英文解読&英訳
パソコンに翻訳ソフトをいれているので、Webページなどはそれで翻訳してしまう。よってCLIEを使う場合は、パソコンを持っていないケースに限られる。例えば海外旅行のときはそれなりに役にたった。たまーに含まれていない語彙などがあるが、大体のケースは標準辞書でいける。KDICなど別途インストールするPalmwareがあるが、標準のやつでも用は足りるので試したことはない。
9.電卓による割り勘計算
呑み会での割り勘をする。Palmwareには割り勘系のソフトがいくつかあるが、電卓の方が応用動作がきく。Tiny
Sheetも導入しているが、酔っ払い状況の、大雑把な割り勘計算はやっぱり電卓の方が楽ちんだ。calcalも入れているが、これまた酔っ払いには操作できず(笑)、指で押せる標準電卓ばかり使っている。
10.PEMによる小遣い帳
いつでもどこでも小遣い帳を入力できる環境にはあるが、いかんせん入力する習慣が身につかない(笑)。まさぞうの性格が「ま、いいか」の丼ぶり勘定なので、ほとんど入力しないのだ。逆にれいこの方がちゃんと使っているぞ(爆)。唯一の難点はパソコンに取り込めないことだが、れいこのためにパソコンでの編集ソフトをぜひリリースしてください。
> 作者の方
以上のように、ビューワとしての使い方が多い。データをみるならJFILEとか有効だと思うのだが、唯一のDBであるラーメンDBもメモリスティックに入ったまま、4ヶ月でアクセスしたのはたった2回ほど。新規開拓というよりお気に入りの店にしかいってないからなあ。で、インプレッションなどどんどんデータを増やしていけるのがDBの役目なのだが、そういう日々の記録更新はWebページの更新としてやってしまうので、あまり活躍しない。今年はちょっとDBとしてのCLIEについても考えてみようと思う。
また、[CLIE0042]や[CLIE0043]で述べたように、テキスト入力ツールとしてはCLIEはあまり稼動しておらず、もっぱらJornadaかパソコンが主役であり、これも買う前の期待とは違った面である。
2000年はこんな結果になった。半年に一回ぐらい、この定点観測をやってみたいと思う。また各パラグラフについても詳細をブレイクダウンしていく(かもしれない)。
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