■2000/12/11 Webの最大の魅力は自分の想いを不特定多数の人々に発信できることにある。こんなに手軽でかつ広域なメディアは他にない。まさぞうはすっかりその魅力に取り付かれてしまった。特に文章を書くという行為が、そしてそれを読んでもらえる人が存在するということがこれほど楽しいことだとは思わなかった。仕事とは違い、思いつくままを好きなだけ(法にふれない常識的な範囲で)表現できる。 Webでコンテンツを公開するまでの手順は以下の通りである。
まず、最初のモチーフつくりはCLIEでしてしまう。書きたいことはいつ何時思い付くかわからない。思い付いたときはベルトケースに入れて常に携帯しているCLIEの出番だ。すかさずTeal Launcherにてハードボタンに設定してあるHandMemoを起動する。HandMemoは[CLIE0039]で紹介した手書きメモだ。ページの中にサブページが持てるので、モチーフごとにページをつくり、関連するキーワードはサブページにどんどん書いてしまう。同時に発想したダイアグラムやイメージ画などもメモしておく。電光石火の起動とJust Fit SizeのCLIEでストレスなくモチーフが記録されていく。このモチーフがなければすべては何も始まらない。 モチーフはそのままではコンテンツにならない。読み手を意識して文章に構成し直すというアクションが必要だ。ここで必要なのは、少ない隙間時間にバリバリとテキストが打てる道具である。PCでもいいのだが、ここで活躍するのはJornada690である。数々の試行錯誤の上、ミニマムサイズと快適さを両立しているキーボードを持つ機種はこれ以外にないとの結論に至った。 CLIEにThumb Typeを貼るというトライは物理的には成功したが、まさぞうには小さすぎて「快適入力」には程遠い。ターガスの折りたたみキーボード(CLIE版はまだ未発売)は机など平面で広げる場所が必要という点と、毎回セッティングしなければならないという点で今回の用途には向かない。電車で揺られながら、はたまたステッパーで運動しながら(普通そこまでしねーって :-))入力できる過酷さが必要なのだ。JornadaはWindowsCE機であり、レジューム機能により内容を保持したまま細切れに電源のオンオフができる。これはいつどれだけ割り当てられるかわからない隙間時間でのテキスト化にはぴったりだ。また電池だが、1日もてば充電できる環境にあるのでこれも充分である。 テキスト入力のためのソフトは付属のPocketWordを使っている。現在Jornada自身が借り物である点と、PocketWordでも充分である点で利用している。テキスト入力のみという実に贅沢な使い方でJornadaを利用しているのだ。 しかし、ときにはCLIEでテキスト化する場合もある。主に休日のレジャーサイトである。平日で会社にいくときには常に鞄をもっているが、レジャーサイトには鞄をもっていかない場合もある。するとJornadaの運搬の方法もない。そこで常時運搬しているCLIEの出番だ。この場合のテキスト入力はもっぱらGraffiti入力である。 さて、文章ができあがった。これを自宅のVAIOに転送してHTML化する。基本的にサイトデザインを組んであり、規定の位置に文章を流し込むだけだ。利用しているソフトはマイクロソフトのFrontPage2000。ページリンクを動的に変更してくれるという強力なサイト管理機能がお気に入りで2世代前から使っているものだ。 HTMLできあがった。あとはサーバにアップロードするだけである。アップロード機能はFrontPageにもついているが、CGIやその他のファイルなども扱うことがあるので別のFFFTPという名のFTPソフトを使っている。これはミラーリングアップロードという機能が秀逸だ。変更したものだけをアップロードするのだが、サイト変更などでゴミになったサーバ側のファイル削除もしてくれる。アップロードしたくない、あるいは消したくないフォルダやファイルを指定しておけばそれをスキップすることもできる。 サーバにアップしたあと、出来栄えを確認する。MACやUNIXは持ち合わせていないので、Windows上のInternetExploreとNetscapeCommunicatorの2つで表示テストをする。フレッツISDNによる常時接続なのでFTPや表示テストはダイアルアップ時間を気にせずできる。課金ストレス解消にはもってこいのアイテムだ。 このように隙間時間を利用してストレスなくWebコンテンツをアップする環境が整った。実際は仕事がすげえ忙しい場面、呑み会で大いに盛り上がりタクシーで帰還といった場面などがあり、最後のアップロードという行為がされないコンテンツが多く存在するが、そのうち公開されるだろうというぐらいの気楽さで書いている。いまのところ、まさぞうにとって書くことは「趣味」であり、「仕事」ではないのだから。 |