■2001/05/15 まさぞうのR73KようにTV録画ができるGigaPocketが使えるVAIOを持っている人は新CLIEのすばらしい機能が享受できる。それを「快適ポータブルTV生活」と名づける。これはいろいろな要素の組合せの妙だ。それを分解して説明しよう。 普通ビデオでTVを録画してみる場合は以下の動作を実施していると思う。
まず1..であるが、ビデオテープを入れるということである。T120のテープの場合、3倍で最大6時間撮れる。同日にトータル録画が6時間を超えるような時はテープの入れ替えをどうするかが問題になる。 次に2.は通常、新聞かTV雑誌などである。しかしまさぞう宅では、新聞を取らなくなった。理由はインターネット常時接続(フレッツISDN)を利用し始めたからである。情報は必要なときに取ってくる。まさにオンデマンドだ。これで読まずにたまっていた新聞を捨てる手間がなくなった。というわけで、当然TV欄もインターネットで参照している。利用しているサイトはインターネットTVガイドまたはテレビ王国だ。他にonTVなどもある。それぞえの違いは後ほど解説するが、総じて新聞欄にはなく、TV雑誌と方向性は似ているがネット的な魅力がある。それは以下のようなものだ。
3.が結構面倒くさい。これを楽にするものはビデオデッキの世界でいくとGコードというのがある。8桁程度の数字を入力するとチャンネルと放映時刻に展開され、それをビデオデッキに転送して終わり。なんとも便利な機能である。新聞にも出ているが、インターネットTVガイドにもGコード番組表がある。 さてここで、VAIOのGigaPocketの登場だ。これは専用ボードを利用してMPEG2、MPEG1の動画フォーマットでHDDにTV番組を録画してくれる機能だ。HDD録画のよさはテープの入れ替えがないことに尽きる。VHS3倍モードで6時間という壁はなんだったんだろうと思う。24時間テレビであろうがいとも簡単に格納できる。
通常の番組表として利用するのであれば、インターネットTVがいい。番組紹介が同時にみれる新聞ライクな番組表がやっぱり使いやすい。 さてGigaPocketとインターネット番組表の話で盛り上がってしまったが、CLIEの話につなげよう。 GigaPocketで録画した映像はCLIE「gMovie」変換プラグイン にて、gMOVIE形式にできる。画像サイズは80×60、120×90、160×120、カラー・白黒、1秒あたりのフレーム数1〜30、音声は低・中・高と、主音声・副音声から選択できる。これらの組合せによって変換されるファイルサイズが大きく変わってくるが、まさぞうは120×90・音声:低で使っている。変換はGigaPocketのビデオエキスプローラという管理ツールからドラッグ&ドロップすることで手動でもできるが、録画と同時に変換することもできる。通常では変換したファイルは手動でメモリスティックに転送してやる必要がある。HotSyncというモードもあるが、これはCLIE本体メモリへの転送なので、100MB近いファイルは当然転送できない。別途、メモリスティックリーダーライターが必要だ。CLIEのAudioPlayerのチェックイン機能を流用してCLIEをメモリスティックリーダーライターにするという裏技もあるが、保証対象外でさらにCLIEを待機中ずっとつけっぱなしにする必要がありお勧めできない。 メモリースティックリーダーラーターがあれば、メモリスティックを2枚用意しておいて、1つはCLIEに挿してポータブルTVを楽しみ、もう1つはリーダーライターに挿して録画のセッティングをしておく。先程メモリースティックには手動で転送する必要があるといったが、変換ツールの設定で保存先を もしミニPCも持ち歩くのであれば、gMOVIE形式に変換したのをメモリスティックと同じやり方を使いLAN経由でミニPCに保存しておけば、まとまった時間があるときに番組を差し替えてメモリスティックに転送するということもできる。 さらにTVScapeというPalmwareを使うと番組表も持ち歩ける。データはテレビ王国から取得。PCのコンジットとHotSyncで取り込むこともできるし、モバイルコミュニケーションアダプタ経由でCLIEに直接取得することもできる。これでひまなときに番組表をチェックし、気になる番組を予約とすると、次回HotSyncしたときにGigaPocketに予約設定をしてくれるという、非常にシームレスなものだ。 ポータブルTVとして番組を持ち歩くということはZAURUSやPocketPCでもできる。画質もこれらの方がいい。しかし、以上のように、ここまでシステマチックに連携できるのはCLIEしかない。まさぞうにとってはすばらしい快適ポータブルTV環境なのだが、CLIE以外にVAIOもそろえないとこれは味わえない。それなりに投資がいるのだ。うーむ。SONY的戦略に乗るか乗らないかは、あなた次第といえよう。 |