[CLIE0032] 初めてのハードリセット 2000/10/14 前回予告で、今回からPRD(Palmware Relationship Diagram)を使ったまさぞうに合ったPalmwareを紹介するということを言っていたが、緊急事態が発生したため次回からにしたいと思います。楽しみに待ってた皆様。どうもすみません。で、今日は主題の通りっす。 それは13日の金曜日のことであった。今日は朝からなにやら嫌な気持ちだった。別にクリスチャンでもなんでもないのだが、気になる日である。今夜、2泊3日の小旅行に出掛けようとばたばたと用意をしていた。ちょっとした用事を足すため、外出したときにそれは起きた。 旅行の会計をするために、自作の会計EXCELシートをコンジットで変換し、PCからCLIEにインストールしていた。使っているPalmwareはTiny Sheetだ。TinySheetとExcelの連動性を試す意味もあり、実験中だった。これでCLIEに完全移行できたら、いつもこの用途で旅行先に持っていっているLibretto50は必要なくなる。さらなる軽量化が実現する。 PC上のTiny Sheet ManagerでExcelのコンバートはあっさり完了。HotSyncするとCLIE上のTiny Sheet上のWorkBook一覧に会計シートが表示された。これをタップすると、おお、きちんとシートが表示された。まさぞうのEXCELシートはセル色などもバリバリ使って非常にカラフルなのだが、それもきっちり変換している。「うーん、すばらしい」といっている矢先であった。再計算動作をさせるために数値を入力すると、固まってしまった。「あれ?フリーズか?」と決め付けるのは早かった。今思えばSheetに多くの関数を使っていたので再計算の動作に時間がかかっていただけなのだ。早撃ちガンマンタイプの僕は待てなかった。「リセットだ!」 思考0.5秒、実行7秒。スタイラスからリセットピンを取り出すと小穴めがけてピンを差し込む。「さあて、これ復帰だ!」 待つこと5分。PalmOSの初期画面から一向に動かない。電源スイッチもきかない。いやーんと思いながら次の手段を考えた。「いまのはソフトリセットだ。たしかウォームリセットとハードリセットつーのがあったな」 記憶をたどりながら、電源スイッチを押しつつリセット動作をおこなう。画面に「UPボタンですべてのデータを消します」のメッセージ。うーむ。これはハードリセットか?と悩む暇もなく、UPボタンを長めに押す。消えた消えた。すべてが消えた。まあ、バックアップがあるからいいか。どこかでHotSyncすれば一発で直るって書いてあった。ウォームリセットの手順は覚えてなかったのでできなかったが、まあ大丈夫だろう。 用を済ますと、家に一目散に帰った。すかさずクレードルにCLIEをおいてHotSync!PC画面には「データベースを復元します」のメッセージ。うむうむ。HotSync終了。さーて、復活したかな?と電源を入れなおすと、ランチャーのRonDoの起動でFatal Errorで強制リセット。RonDoを起動画面にしているのでこのままでは立ち上がらない。えーん。 おたくの脳みそをフル回転させてトライ&エラーを繰り返す。解析の結果、以下のバックアップフォルダをつきとめ、そこのPalmware本体のPRCファイルとデータベースのPDBファイルを一旦他のフォルダに移して、少しづつbackupフォルダに戻しながらHtoSyncを繰り返した。「ピロリ」 何十回聞いたことだろう。旅先でLibrettoの赤外線HotSyncで対処したのですげえ時間がかかった。RonDoの起動不可問題はSaved_Preferenceファイルにあることをつきとめ、これとRonDoをbackupフォルダから除外することで復帰。ネットワークの設定など環境設定やいくつかのアプリケーションの設定はリセットされてしまったが、アプリのデータは完全復帰できたのでよしとするか。 いちおう手順としてまとめておく。 「ハードリセット後のランチャーが起動しない場合のアプリデータ救済方法」
うーむ。「私、PDA初めてなの」的人にとってはちょっとつらい操作でんな。メモリスティックへの完全バックアップと復元ができるPalmwareの出現が望まれますなあ。 ということで、皆さんも日ごろの避難訓練は十分やっておきましょう(爆) |