2001/01/23
[BUTU0037] ADSL開通


 うちの回線はフレッツISDNだった。当時、常時接続できるインフラとしては画期的であった。ケーブルテレビなどの常時接続もあったが、マンション住まいでは管理組合の承認なうえ、共有場所に設備投資も必要。いまだに実現にはいたらないほどの障壁がある。それにくらべれば、回線速度は落ちるものの、フレッツISDNならば個人単位で申し込める。家の地区に開放が決まった瞬間に申し込みをしていた。それだけ、常時接続は意味があったのだ。

 インターネットの常時接続、つまり接続時間を気にする必要のない環境は確実に生活スタイルを変革させる。

  • 「あれなんだっけな?」という疑問が発生したら、すぐにネットで検索。検索サイトはGoogleがお気に入りだ。数分後にはそのキーワードについて語れるくらいの「にわか専門家」になっている。
  • 新聞いらず。ニュースもテレビ欄もネットで調べる。(折込チラシ大好き少女のれいことしては新聞取りたいらしいが・・・広告だけの配達ってしてくれませんかね?>販売店殿)
  • ひまひまなときは東風荘でマージャンなんかもできる。(やったことないがネットゲームも楽しいらしい)
  • メール取り込み放題、出し放題。

 このように、常時接続環境を手に入れてしまったまさぞうは、家庭回線に関する物欲が満たされていた。その後、ADSLやらFTTHやらが登場して、いろんな雑誌で毎週のように記事になっても気にならなかった。むしろ心はもうひとつの常時接続、Air”Hでの「モバイル常時接続」に飛んでいたということだ。そしてAir”Hをゲットした。

 そんな矢先。またしても、れいこの物欲が爆発した。それはれいこの物欲日記第2幕のはじまりであった。

 あるとき会社で作業していると、バイブモードにしているimodeメールがブルブルした。見てみるとれいこからだ。

  「ねえ、家の地域でもADSLの8Mが始まるみたいよ!」

 正直、一瞬、「ふーん」と思っただけだった。何せ雑誌や広告でのADSL攻撃にも何ともなかったまさぞうだ。実家で東京メタリックの1.5MのADSLを引いて、瞬時にWebページが表示されたとき、おおすげーと思ったが、それでも導入に踏み入れなかったまさぞうだ。感想はそんなもんだった。

 しかし、身内からささやかれると、話は違う。

  • このページで調べたら、局からの直線距離700mだって!」
  • 「地図で道を調べたら、1.2kmぐらい。これなら速度でるよ!」
  • 「いま入っているAsahiネットでフレッツADSL申し込むと3ヶ月ぐらいプロバイダ接続料が無料らしいよ!」

その物欲がいかに必要かを訴えてるれいこがそこにいた。何か今までの自分を見ているみたいだ。やはり、物欲にはパワーがいる。

 まあ、しかしながら、別にADSLを否定しているわけじゃない。電話番号が変わってしまうというよくある否認の理由も別いいじゃなーいという調子だし。まあ、回線は速いにこしたことはないし。何よりも共同出資者のれいこがやろう、といっているのだし。

 「じゃ、申し込みますか」

 というわけで、我が家もADSLになったのであった。申し込んでから1ヶ月ほど放置プレイにあって、116で文句いったらすぐに処理が進んだあたり、まだまだNTTの対応は改善されてねーなあなどと思ったが、まあ開通したからいいとしよう。モデムはまた切り替えが発生することも考慮して、レンタルにした。

 それにしても、おたくぞーんの大引越しのついでに、フレッツISDNのルーティングをPCから専用ルータに切り替えたばかりだったが、そのルータがそのままADSL用に化けるあたり、まさぞうには予見があったといえよう。(なんだ、自分でほしかったんじゃねーか>高速回線)

 とにもかくにも、より快適になった常時接続環境で、今日もネットの新製品情報をサーフィンする、まさぞうなのであった。

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