■2001/12/28
2については現在のいい解決策が浮かんでいない。今後の検討に期待するとして、このコラムでは1を中心に記述することにしよう。 現在、インターネットにつなぐための電話回線はリビングに口がある。ここにISDN用のTAをおいて、1つのPCにRS232CまたはUSBで接続していた。接続したPCをNATとして設定し、HUBを介して家庭内LANを形成し、他の複数のPCがインターネットに接続できるようになっていた。 さて、問題はおたくぞーん移動に伴い、接続用PCが動いてしまうことと、インターネット接続したいPCが複数部屋に分散してしまうことである。せっかくきれいになったリビングに、インターネット接続のためだけに、でかいタワー型のPCはおきたくない。そんなわけで大方針。
さて、さっそく市場調査だ。と思った瞬間、体は最近おきにいりの有楽町に向かっていた。ここにはビックカメラとソフマップがある。この2つをぐるぐると回って以下のような状況が調査できた。
1つの考察ポイントは「今後の拡張性」である。技術革新の早いこの時代、10年後のこと考えなくてよいが、ひょっとすると近い将来、たとえばADSLやCATVなどのより速い回線に切り替えるかもしれない。そのあたりは見越しておく必要がある。となると、値段も高く、将来性のない1.や2.は検討からはずれる。 つぎの考察ポイントは「家庭内LANの利用目的」である。インターネット利用、ファイル共用やプリンタ共用であれば、無線LANでもいいだろう。しかし、「AV機器とのつなぎ」に利用したらどうだろう。AVサーバなどをたてて、VAIOで録画した番組をリビングで見るという構想がある。このためには11M(実効2〜5M)の無線LANでは厳しいところがある。54Mのやつは出始めであり、高価のわりには発展性ない。ということで、無線LANにするには時期尚早と判断し、有線でつなぐことにする。有線なんて部屋の中ならいいが、部屋同士をむすぶにはみっともないのではないか、という意見は当然だが、秘策がある。電話の配管を使うのである。うちのマンションは電話線が既設ではなく、配線工事が必要なタイプだった。そのとき、どこから配線をするのかを見ていたので配管の構造などを知っていたのであった。配管は各部屋に伸びている。電話線を利用するには無理があるが、管を利用し、そこにTPケーブルを挿入していけばいいはずだ。 というわけで、3.のルーター(8500円だった)とTPケーブル敷設ということで落ち着いた。
TPケーブルの敷設は、ジャック用工具が高かったので、ジャック付きをそのまま管にいれたが、途中で動かなくなり、一時はどうなることかと思った。ゆっくりとったら抜けたので、今度はジャックの突起部分をテープでぐるぐる巻きにしてやったらうまく貫通した。おたくルームとリビングルームが開通したので、おたくルームはHUBで各PCに分配し、リビングはルーターについている4ポートの口に各PCを接続した。 TAダイアルアップのルーターの設定にもとまどったが、PC接続で正常に稼動しているTAが発するATコマンドをログから解析しそれをルーターにも設定してやると、うまくいった。どうやら標準では64Kにするネゴシエーションがうまくいってなかったようだ。 年末も暮れかかったころ、3日フルフルかかって、とりあえずのおたくぞーん大移動は終わった。ああ、すっきりだね。 |