2000/11/8
[BUTU0005] メモカメラが欲しい!

 最近、ムショウにメモカメラが欲しい。Webページを頻繁に更新するようになったので、街で気になったことをスナップするカメラが欲しいのだ。

 今もデジカメもってるじゃない!と、かみさんの声がどこからか聞こえそうだが、それでは満足できないから欲しいのだ。これぞ物欲魂じゃーーーと叫ぶのだが、この魂は日本の景気には消費ということで貢献こそするが、家族経済的にはいけてないことらしい。
まあ、金のことは今は考えるのをやめよう。物欲はカタログみているだけでも楽しいのである。

 さて、ひとことでメモカメラというが、どんなことができるものか考えてみよう。
撮影対象はいろいろ。中ずり広告、ポスター、人並み、風景、店頭の商品、値札など日常で気になったことを後で思い出すためにスナップする。ここで1番重要な要素は、

「目立たず撮れる」ということである。

それって盗撮やんけ! こっそり撮るという意味ではそうもとれる。しかし、撮影対象が違う。もともと撮ると問題になるような、スカートの中やコンサート会場でアーティストを隠し取りするということをする気はない。「あ、あの人の着ている服、結構いいかも」とか「お、この料理、色合いがいいバランスだな」とかいってそれらを記録したいのだ。このあたりは微妙なところだ。街の中でも人並みなんかは肖像権にかかわってくるだろうし、撮影禁止の張り紙がなくともご遠慮ください、という店舗とかがあるからだ。まあ、いろいろ議論はあるだろうが、迷惑をかけない範囲で運用していくしかないだろう。

 さて、この目立たず撮れるということを実現するためには、すばやさが要求される。何気ない動作の中で必要な1枚をスナップできる。これができないといけない。そのためには、

「身に付けられるぐらい小型である」
「起動から撮影、電源OFFまでが数秒でできる」

ということが必要だ。また、目立たずということで、いかにも撮ってますよというのを感じさせないため、

「カメラから顔を離れていても構図が撮影できるように液晶ファイダがついている」
「フラッシュを使わなくてもある程度の暗がりで撮影できるように露出調整がある」

ということも必要。さらに、必要な情報をあとで確認できるための、

「目的とする映像の情報がきちんととりこめるぐらいの画素数、ピント、マクロモード」

が、メモカメラの要求仕様だ。これによれば、現状では以下のような製品が浮かび上がってくる。

1つめはJ-PHONEから発売されたJ-SH04。携帯電話にカメラが内臓されたものだが、このコンビネーションは「目立たず撮影」というシチュエーションでは絶大なる効果を発揮する。何せ携帯をいじっているようにしか見えないというところが秀逸だし、液晶ディスプレイもある。常に携帯するものだから、かさばらばくていい。店頭ではデモ機がないため撮影済みの映像やPCとの連携などは未知数だ。

2つめはカシオのリストカメラ。わいせつな盗撮でニュースになった機種だが、これも目立たないというところでは他の追従を許さない。惜しむらくは、白黒であるという、画素数が非常にすくなく文字などの撮影はつらいというところか。カラー版が出たら一押しである。

3つめはタカラのStick Shot。この縦型独特のスタイルは胸ポケットに入れておけばさっと撮影できる。しかし、液晶ファイダがないというのが最大の弱点。きちんと写ったかどうかはPCに取り込んでみないとわからないのである。これでは「その場で確認できる」というデジカメ最大のメリットを享受できない。

いずれも今ひとつ。現状では最強のメモカメラは市場に存在していない。ということで今買っても後悔するだけなので、その発表を夢見つつ、もっているCyberShotで起動と大きさにちょっとイライラしながら仰々しく撮るしかないですなあ。

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